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六本松 蔦屋書店 コンシェルジュインタビュー。「好き」を地域の価値に還元する。

 

2017年、九州大学 六本松キャンパス跡地に六本松 蔦屋書店がオープンしてから4年。
オープンから今日まで、日々多くのお客様に足を運んでいただき、地域の顔とも呼ばれる書店となりました。

「六本松 蔦屋書店に行くと何かに出会えそう」という期待感を生み出すのが、「食」「旅」「雑貨」「音楽」「アート」という各テーマにおいて、専門性を発揮し、お客様に生活提案を行うコンシェルジュたちです。
「蔦屋書店」らしい世界観を創造する、六本松 蔦屋書店の南原館長と、「旅」の専門家 森卓也コンシェルジュに話を聞きました。

 

 

ー蔦屋書店のコンシェルジュは、普段はどのような業務をしているのでしょうか?

 

(森)本だけではなくライフスタイルそのものを提案する、それが蔦屋書店のコンシェルジュです。
売り場の書籍を選ぶのはもちろん、雑貨のセレクト、フェア台(特集)企画、イベントやコラボレーションする企業と交渉など、幅広い領域の業務をしています。コンシェルジュはそれぞれ専門分野があり、バックボーンも様々です。だからそれぞれの知識・経験・専門性を活かせるカタチで業務を行います。


私の専門は「旅」です。これまで世界3周・128カ国を旅してきた経験を活かして、お客さまから旅の相談も受けています。

想像してみてください、自分の行きつけの本屋さんに「世界中あらゆる場所の旅の相談ができて、旅の本の相談にも応えてくれる」人がいる。六本松 蔦屋書店では、これまでの書店にはないようなそんな新しい「場」を作りたいと思い、オープン以来様々なアプローチを続けています。

 

このように蔦屋書店のコンシェルジュは、その人物の個性を前提にした動きがメインなので、業務内容も人によって様々です。私の場合は、旅をテーマとしたフェアや店内イベントのオーガナイズをしています。私自身が話すイベントだったり、話題作の著者をお招きしてトークショーを開催したりしています。


他にもラジオやテレビ出演、雑誌への寄稿などメディア方面の業務や、地方自治体や外国の観光局などからの依頼で、観光振興を企画する仕事も多いです。とにかく従来の書店という概念に閉じず、旅に関することはなんでもやっています。

 

六本松 蔦屋書店 旅コンシェルジュ 森卓也さん

 

 

ーどのようにしてコンシェルジュになったのですか?

 

(南原)もともとは蔦屋書店の発祥である代官山 蔦屋書店で「コンシェルジュ」という職種が始まりました。大都会東京ですので第一線で活躍しているその道のプロが沢山いて、それを大々的な広告で募集したのが始まりでした。

では、六本松 蔦屋書店ではどうやって探そうか?と考えていた頃、中学校でクラスも部活も同じ同級生だった森さんが世界中旅していることを耳にしており、ちょうど帰国のタイミングで飲みに行ってお互いの近況報告をしたのがキッカケでした。
「そろそろちゃんと働こうかな~」というフレーズが聞こえた瞬間に「おっ、良い仕事あるよ」と話をして、トントン拍子に決まっていきました。

 

他のジャンルのコンシェルジュたちも、以前から繋がりがあった方で、それぞれの強みや個性を知っているので信頼してコンシェルジュをオファーできました。
ラッキーなことに六本松エリアが私の地元でなじみがあったことや、福岡は人の繋がりがとても強く、新しいことをはじめるのに堅苦しさがないこともあって、興味を持ってくれる人が多く、コンシェルジュ探しにはさほど困らなかったというのが正直なところです。(広告料ゼロです!)

 

これこそがローカルの強みだと思いますし、しかも六本松 蔦屋書店のコンシェルジュたちは人並み外れた知識や経験と強烈な個性があり、日本一の専門家であり、良い意味で変わり者の集団だと自信を持って誇れます。

 

(左)森コンシェルジュ (右)六本松 蔦屋書店 南原館長

 

(森)30歳を超えてから世界旅行の魅力にはまって、3年間ほど世界を放浪していました。その旅で自分の人生の主軸がようやく定まりました。帰国後、旅の経験を活かせる仕事を探していたとき、南原館長から蔦屋書店の旅のコンシェルジュの話をいただいた時は、とても魅力を感じました。

私自身、大学は文学部出身で若いころは小説家志望であり本に詳しく、そしてなにより旅が好きでたまらない。書店というのはあらゆるジャンルを扱うし、それに加えて蔦屋書店には書籍だけに閉じない自由さがある。そこも私にぴったりだと思いました。

 

 

ー蔦屋書店のコンシェルジュとして六本松をはじめ、地域とどのように関わってきたのでしょうか?

 

(森)観光振興の課題を抱えている自治体や地域は非常に多く、蔦屋書店やCCCと一緒に何か企画できないかというご相談は常にあります。どの地域にもそれぞれ良さがありますし、それを多くの人に知ってもらうお手伝いをしています。CCCの強みは、蔦屋書店やTSUATYAといったリアル店舗、そしてTカードをはじめとする膨大なデータベースがあること。そういったCCC独自のリソースを使って、地域ごとの課題を解決していくような提案を心掛けています。

 

そして、店のある六本松エリアは、福岡で一番面白い場所にしたいですね。自分が暮らす街が楽しいと、人生も楽しくなります。コンシェルジュが放送するポッドキャストラジオでも、地元の方をゲストに迎えて一緒に地域を盛り上げる企画を練っています。

 

さらに、もう少し視野を広げると、福岡をアジアや世界から人が集まるような最高の街にするためにも動きたい。世界で魅力的な街をたくさん見てきたので、福岡の向かうべき姿のようなものも見えています。

こういった大きな視野の取組にも、蔦屋書店にいると携われるんですね。それだけ自由でたくさんの可能性がある場所、それが蔦屋書店でありCCCという企業です。


蔦屋書店は単なる書店ではなく地域コミュニケーションの場としての使命もあるので、どんどん新しいことを発信していきたいです。
これからも旅のコンシェルジュとして旅を軸に、関わる地域の人々が歓ぶような取り組みをしていきます。

 

 

 

ー六本松 蔦屋書店の今後について

 

(南原)六本松 蔦屋書店コンシェルジュの飛びぬけた才能を活かして、お客様の生活が楽しくなる提案をしながら、様々な社会的課題も解決していきたいと思っています。

 

お店やコンシェルジュだけの力だけでは難しいことも、CCC九州には、蔦屋書店やTSUTAYA店舗を運営する部署をはじめ、データベースを扱う部署や、公共事業に携わる部署などたくさんのリソースがあるので、そういったリソースとマッチングすることで、とんでもない掛け算ができると思います。

結果、お店に来店されるお客様だけではなく、地域全体をまきこんで、もっともっとローカルを盛り上げる企画発信をしていきたいですね!

 

 

 

 

六本松 蔦屋書店